長野さんにインタビューしたのは展覧会会場でした。長野さんの作品を眺めながらのインタビューは長野さんがお話される島々での出会いをそのままイメージさせてくれました。 島にフィーチャーしたのはなぜですか?
「もともと島に特に興味があったわけではないんですが、人を撮りたいとは思っていました。アシスタントの仕事をしていた時に、沖縄へ行く機会があって、そこで空き時間がたくさんあったんです。いろいろ歩いて写真を撮っていたら、下校している中学生に出会い、その中学生が夕暮れ時のさとうきび畑を背にした姿がとても格好良く見えたんです。」
「それから東京へ戻り現像すると、すごく良い写真に出来上がっていた。」
「それが始りです。」
「奄美大島出身の写真家、島尾伸三さんが審査員をしていた公募展に島で撮った写真を出し、それが入選したのもきっかけになりましたね。」
65ヶ所も離島を訪れて感じた島々の魅力はどんなところですか?
「んー、良く言われることかもしれませんが、時間がゆっくり流れ、景色がきれいなところですかね?でも、特に“これ”という特別なものってないんですよ。観光地になっているわけでもないので、本当に何もないところがいいんです。何もないのに、そこにいるのが心地良い。そういう場所ですね。」
今回の展覧会については?
「島を体現して下さいとは思いませんが、ちょっと寄ってゆっくりしてって下さい。」
インタビューということを意識し過ぎず、自然のまま長野さんの想いをお話下さったので、写真同様に和やかな雰囲気が伝わってきました。