表参道エリア情報のインタビューを受けて頂いた際に、井上さんは次のようにおっしゃっていました。 「表参道は隠れた家具の宝庫なんですよ。東京デザイナーズウィークの際には地方からツアーを組んで見に来られる方がいるほどだから。ついでにこの辺の美味しいお店で食事をしてくみたいだよ。」
椅子塾の生徒さんはどんな方が多いのですか?
「椅子作りを始めてする方が多く、様々な業種から来ています。趣味のため、職人として転職したいという方、中には腰痛持ちの奥様に作ってあげたいという年配の方もいらっしゃっています。これまで約120人の生徒さんが来て、その内90人が実際に椅子を作成し、22人がコンペに受かっているんです。」
井上さんが嬉しそうに話す背景には、椅子塾で真剣に椅子を製作する生徒さんたちの姿があるように感じられました。限られた時間の中で来る方も多いので、椅子塾での時間を生徒さんが充実して過ごしているとおっしゃっていました。
「一番遠くから来ている方で長崎。その次は金沢かな。3ヶ月間毎週末、飛行機や長距離バスを利用して通うほどなので、熱意を持って取りかかっていらっしゃいます。ここに来られる皆さんが本当に楽しんで椅子を作っているんです。また椅子を作ることを通して異業種の方が交流されるのもまた良いですね。私自身もそういった交流を経て、視野が広がります。」
塾を通して井上さん自身が何かを吸収していらっしゃる。椅子デザイナーとして、およそ25年のキャリアを持たれる井上さんに椅子製作を習うだけではなく、人と人としての交流があるのもこの椅子塾の特徴ではないでしょうか。
椅子と椅子を作ることについて一言いただけますか?
「椅子は第3の服といわれるほど身近なもの。身体と健康を考えて椅子を選ばなければ、背骨に負担がかかったり、血もスムーズに流れなくなるなど身体全体に影響してきます。デザインの良い輸入家具も良いですが、日本人には日本人の体系にあった形の椅子が一番適しているのです。だから、ここの生徒さんは一人一人が自分のボディケージをとって体に合ったオーダーメードの椅子を作ります。椅子塾では自分の椅子を作りたいという方をサポートをしています。」
終始、快く答えて下さった井上さんの人柄と、ポートフォレオから出てくる数々の作品が、椅子塾に人が集まる理由だと強く感じました。
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